統計データからみるベトナムと日本


皆さんは「ベトナムと日本」と聞いてはじめに何を思い浮かべるだろうか。今回は、同じアジア内に位置しているベトナムと日本の深い関係性について5つのデータをもとに説明していこう。

 

1.日本への国別留学生数第2位

日本学生支援機構(JASSO)が発表している2014年度外国人留学生在籍状況調査結果を参考にすると、2014年5月1日時点での日本におけるベトナム人留学生総数は2万6439人である。これは前年(2013年度)の1万3799人と比べて91.6%増加した。1年でベトナム人の日本への留学生数は約2倍へと増加した。

ベトナム人留学生は、日本国内の全留学生の14.4%(前年度8.2%)を占めており、出身国(地域)別留学生数では中国(9万4399人、構成比51.3%)に次ぐ第2位に位置している。

出身国(地域)別留学生数で中国とベトナムに続く3位以下は、以下のようになっている。

国名 留学生数(構成比)
3.韓国 1万5777人(8.6%)
4.ネパール 1万0448人(5.7%)
5.台湾 6231人(3.4%)
6.タイ 3250人(1.8%)
7.インドネシア 3188人(1.7%)
8.マレーシア 2475人(1.3%)
9.米国 2152人(1.2%)

 

 

2.ベトナム在留の日本人数が4年連続増加

日本の外務省領事局政策課が発表した海外在留邦人数調査統計(平成26年要約版)によると、ベトナムに在留する邦人数は、以下のようになっている。

年度 日本人数(前年比)
平成25年 12,254人(+9.47%)
平成24年 11,194人 (+20.20%)
平成23年 9,313人(+9.01%)
平成22年 8,543人(+9.77%)

 

 

3.日本国内の国別日本語学習者2位

日本の文化庁が2015年8月29日に発表した「平成26年度日本語教育実態調査」の結果によると、日本におけるベトナム人日本語学習者数は合計2万6409人で、出身国別で中国に次ぎ2番目に多いことが明らかになった。この調査は、日本国内の外国人に対する日本語教育の現状を把握する目的で実施された。

全国における日本語学習者は、前年度比+11.2%(1万7516人)増の17万4359人だった。2011年3月に発生した東日本大震災の影響で2011年度は大幅に減少したが、2012年度からは3年連続で増加している。その中でも、ベトナム人学習者は、前年度の1万8633人から+7776人増加し、全ての出身国・地域の中でトップの増加数であった。

出身国・地域別の日本語学習者トップ5は以下のようになっている。

出身国名 日本語学習者数(構成比)
中国 6万3520人(36.4%)
ベトナム 2万6409人(15.1%)
ネパール 9681人(5.5%)
韓国 9597人(5.5%)
台湾 5839人(3.3%)

 

 

4.2015年の来日ベトナム人の数が過去最高

日本政府観光局(JNTO)が発表した統計結果によると、2015年1訪日ベトナム人の数は、前年と比較して49.2%増の18万5400人であった。2014年の12万4266人を約6万1100人上回り、過去最高値を更新した。

特に、2015年12月の訪日ベトナム人の数は1万0300人(前年同月比+29.7%増)で、12月として過去最高だった2014年の7943人を約2400人上回り、12月の過去最高を記録した。ベトナムは2012年1月から48か月連続で各月の最高値を更新している。

ベトナムだけでなく、12月の訪日外国人数は177万3100人(前年同月比+43.4%増)で、12月として過去最高だった2014年の123万6073人を約53万7000人上回った。月間の訪日外国人数は2014年3月から22か月連続で100万人を超えている。

 

 

5.日本国内の外国人労働者数第2位

日本の厚生労働省が1月29日が公表した2015年10月末現在の外国人雇用届出状況によると、日本におけるベトナム人労働者数は11万0013人であった。これは前年同期比79.9%増(4万8845人)であり、出身国・地域別で中国に続いて2番目に多い。2013年に3万7537人、2014年に6万1168人と年々増加の一途をたどっている。

ちなみに、全国における外国人労働者数も昨年に比べ増加し、前年同期比+15.3%(12万0269人)増の90万7896人であった。外国人労働者を雇用している事業所数も同11.1%(1万5208か所)増の15万2261か所であった。いずれも2007年に届出が義務化されて以来の過去最高を更新した。

国籍別の外国人労働者数は以下のようになっている。

国籍 労働者数(構成比)
1.中国 32万2545人(35.5%)
2.ベトナム 11万0013人(12.1%)
3.フィリピン 10万6533人(11.7%)
4.ブラジル 9万6672人(10.6%)
※2015年度外国人労働者数の伸び率はベトナムが+79.9%(4万8845人)で1位となっている。

 

最後に

これらのデータからベトナムと日本は密接な関係にあると言える。この関係の理由として、ベトナム人は勤勉であり、アジア内トップの親日国であることなどがあげられる。今回のデータ結果をまとめると、ベトナム人の日本に対する関心は世界と比較しても高い位置にランクインし、特に若者における日本への関心は増加しており、これからも増加し続けると言えるであろう。これらの統計データがビジネス面において、ベトナムの市場調査の一つとしてお役に立てれば嬉しい。